絶対に見ない方がいいです。
こんにちは!
岐阜の自習室スタディカフェの加藤です。
新卒から教育業界にいた身として、強く感じていることがあります。
高校生の子供の勉強は見ない方がいいです。
うまくいっているケースが本当に少ないです。
小学生、中学生の勉強は所詮大した量ではないので、親主導でなんとかなります。
無理やり勉強させることや、一緒に勉強をする時間を作ることで解消されることもあります。
ただその過程で大切なものを失っていきます。
自律です。
そして、自己効力感も奪われていきます。
自己効力感とは、目標を達成するための能力を自らが持っていると認識することを指します。
簡単にいえば、「自分ならできる」「きっとうまくいく」と思える認知状態のことです。
親のオペレーション下で育った子供は、基本的には「おもしろくない」です。
「おもしろくない」と感じる、自己効力感が育たない環境にいます。
点数がとれなければ、「ほら勉強をしなかったから」「お母さん言ったじゃん」と言われ、
点数が取れれば「言う通りやったらできたでしょ!」「やればできるんだからやりなさい!」
手柄の横取りをされるので、点数が取れたとしてもあまり嬉しくありません。
保護者は成功体験があるため、なおのことオペレーションを敷いてやらせようとします。
子供は何歳になっても親には驚いてほしいと感じています。
子育てにおいて、初めて言葉を発した時、立ち上がった時、入学した時。
親は自然に成長に驚いて、それに喜び子供は驚かせようと挑戦して、成長してきました。
教育について熱心になればなるほど親は先回りをするようになります。
先回りをして失敗を防ぐと、子供は自分の意思で行動して親を驚かすことができなくなります。
本当におもしろくないです。
もちろん保護者の気持ちは強くわかります。
失敗して欲しくない(往々にして多くの大人はもっと勉強しておくべきだったと考えています)。いい暮らしをしてもらいたい・・・
簡単に言えば親の願いは、子供に幸せになってほしいという気持ちが起点になっていると思います。
ですが、先回りをしてしまえばしまうほど、どうせ何を言ったって親の意見があるから…と自己決定ができない子供が誕生します。
子供に任せると不安だから・・・と、親がオペレーションをすることで、どんどん放っておいたら何もできない子に育ちます。
うまくいかなかった際に他責になる子供はこのケースが多いです。
高校生なのに親が主導して塾を調べたり、模試や定期テストをチェックしたりとかしてたら、結構危ないサインだと思います。
勉強の面倒を見ることは完璧にNGです。教えるとか言い出したら目も当てられません。
親は勉強については口出ししないで、本人に任せるのが一番です。
近所の親戚のお兄さんや、友達からの影響で進路について自分で考え始めることが出発点になることもあります。
自己効力感が低いと、思考が始まりません。
私自身まだまだ子供の立場からの意見になりますが、子供としては「おもしろくない」と成長しません。
そして、いくつになっても親には驚いてほしい、驚かせたいと思う気持ちが強いです。
心苦しいのですが、受験においては親子の関係性が合格率に大きく関わってきます。
親が自立することで子供も自立するということについて考えることが大事かもしれません。
以上!